ほぼ週刊・おっさんのバンコクの休日

タイのバンコクに単身赴任しているおっさんが気ままに過ごす休日を綴ります

戦場にかける橋、カンチャナブリ

サワディ・クラップ!

タイは、旧正月ソンクラーンでした。

この休みを利用して、タイ西部のカンチャナブリに行ってきました。映画「戦場にかける橋」で知られるクウェー川鉄橋があります。

鉄道、バスなど、いろいろな行き方がありますが、おっさんは、寅さんのような、鉄道の旅をしてみようと、バンコクの西にあるトンブリー駅から一路向かいました。

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ターミナル駅でないトンブリー駅。西に向かうローカル線の駅のようです。

カンチャナブリまでは一日2本。朝7:45の便で行きました。運賃は、100バーツ(360円程度)。車両にエアコンはなく扇風機が付いています。満席ではありませんが、まあまあ乗客が乗っていました。

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車窓を眺めて2時間半ほど、カンチャナブリ駅に着きました。駅から歩いてすぐにあるのが、こちら、「連合国軍共同墓地」です。

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泰緬鉄道は、太平洋戦争中、タイと当時のビルマを結ぶため、日本軍が連合国の捕虜やアジア各地の労務者を動員して建設したものです。墓地には、捕虜として建設に携わったイギリス、オーストラリア、オランダといった国の兵士たちが眠っています。墓石には、名前や年齢それに家族からのメッセージも寄せられていました。20代から30代の若さで、胸が痛みます。

道を挟んで向かい側に、「泰緬鉄道博物館」があります。

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カンチャナブリには、ほかにも博物館があり、見学しましたが、おっさんは、個人的には、ここが一番見応えがありました。英語の説明ですが、捕虜や労務者たちがどのように鉄道の建設に携わったのか、また彼らがどのような環境に置かれていたのか、資料やデータを交えて展示されています。連合国の兵士たちだけでなく、隣のマレーシアをはじめアジア各地からの「労務者」の人たちが、犠牲になった歴史を知ることことができます。

そして、「戦場でかける橋」で知られるクウェー川鉄橋。

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観光客がたくさん訪れていました。橋の上を歩いて渡ることができます。橋には、列車が通る時のための待避場所もあります。穏やかな川を眺めて、清々しい気持ちとともに、80年前の出来事を振り返り、平和の大切さを感じます。

近くには、日本軍建立の慰霊碑があります。橋や周辺の賑わいと比べて、あまり訪れる人は見られませんでした。寄付金の箱に20バーツ紙幣を入れると、管理しているおばあさんから「お線香」と声をかけられ、火を点けて一本渡されました。線香を手向けて、手を合わせました。

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カンチャナブリには、バンコクから日帰りで行けます。鉄道だと、午後の便は、14時台なので、日帰りには鉄道は難しいですね。おっさんは、今回、利用しませんでしたが、その場合は、バスがいいでしょう。

バンコクトンブリー駅には、地下鉄MRTのバンクンノン駅から徒歩。線路沿いに歩いて10分ほどです。