ほぼ週刊・おっさんのバンコクの休日

タイのバンコクに単身赴任しているおっさんが気ままに過ごす休日を綴ります

「戦勝記念塔」って何のこと?

サワディ・クラップ!

約2週間ぶりの更新です。

雨季のバンコク、雨が多く、よくどしゃ降りになります。

知人の日本人と、バンコクにある「戦勝記念塔」って、タイ人も、結構、意味を知らないんだなんて話になり、おっさんも知っていたつもりが、知ったかぶりでした。

バンコク中心部に近い「ビクトリー・モニュメント」のことです。これまでも行ったこと、通ったことは何度かありましたが、あらためて、早速、出かけてみました。

周りがロータリーになっていて、バスの路線が多数発着し、BTSとも交わり、交通の基点になっています。

BTSの駅からは、歩道橋が延びて、ぐるっと半周ほどにわたり囲んでいます。周囲には、飲食店や露店などがいっぱい立ち並んだ賑やかなところです。

すぐ近くの運河沿いには飲食店も。バンコクらしい光景ですね。

この日は、何やら催しをやっていたようで、歩道橋の下には、たくさん人が集まっていました。

さて、肝心のこの「戦勝記念塔」、タイ政府観光庁の公式サイトには、「タイと仏領インドシナの領土問題で、紛争の犠牲になった軍人、警察官、民間人、合計59人の慰霊として、1941年に建設されました」と書いています。太平洋戦争の前、1940-41年にタイとフランスとの間で起きた領土紛争ですね。

戦勝とは何のことでしょうか。

戦況はフランスに有利な中で日本が調停に乗り出し、タイは、1900年代初頭にフランスに割譲した領土をこの時取り戻したそうです。

おっさんがタイのことを調べるのにお世話になっている、柿崎一郎先生の「物語 タイの歴史」(中公新書)には、このようにあります。

「失地」を回復したタイにとってこの戦いは明らかに「勝利」であった。

なるほど、だから、戦勝、ビクトリーか。

BTSスクンビット線、ビクトリー・モニュメント駅からすぐ。

夕陽には高い塔が周りの景色と並んで映えますね。歩道橋の上から写真を撮っている若い人たちが多くいました。