サワディクラップ!
バンコクもだんだんと涼しくなってきました。この週末に出かけたのは、バンコク中心部にある、国鉄フアランポーン(Hua Lamphong)駅です。ここから、タイ全土への鉄道の線路が延びている、まさに、タイの東京駅とも言ってもいいでしょう。バンコク駅、クルンテープ(タイでは、バンコクのことをこう言います。天使の都の意味)駅とも呼ぶそうです。
しかし、新しいターミナル駅、バンスー中央駅に代わられるため、今月23日で運用が終了するそうです。(注:住民の反対などでその後も運用は続き、2023年1月、新駅にターミナル機能を引き継ぎ、今は近距離路線と特別列車が運行)
1916年創業のこの駅、イタリア人建築家の設計で建設されたもので、ヨーロッパ風の趣きが窺えます。日本では大正時代の初め、タイでは、近代化を進めたことで知られるラーマ6世の時代です。
タイでは、おっさんもよく利用するバンコクの都市鉄道、BTSスカイトレインも、次々と延伸していて、交通機関の整備が発展していく中での出来事だと感じます。
もうすぐなくなるのか、と2か月ほど前に初めて来たのですが、その時と違うのは、写真を撮る人、スマホで記念撮影する人の姿が多く見られたことです。切符を買わなくてもホームまで立ち入ることができ、なかには線路まで降りて、駅員から注意されている人もいました。
実は、おっさん、コロナ禍でロックダウンが続き、移動がしにくかったこともありますが、在タイ1年でまだ国鉄に乗ったことがないので、あと半月余りですが、この駅から一度、列車に乗って小旅行にでも出かけようかなと思いました。
近隣の道路の交通渋滞が閉鎖の理由と言われているそうですが、今後、博物館などとして駅舎が使われると報じられていました。古いものがひとつ消えていくのはさみしいですが、発展著しい東南アジアが変化しているひとつの光景と言ってもいいかもしれません。
MRT(地下鉄)フアランポーン駅と直結。チャイナタウン、ヤワラートも近いです。
駅の中にも、コーヒーショップや売店などありますので、駅の中を眺めながら、ひと息つけますよ。
【更新情報】
ファランポーン駅は、その後、住民の反対などのため、新駅が稼働して都市交通が運行を始めた後も結局ターミナル機能か残され、運用が続いていましたが、2023年1月にようやくクルンテープ・アピワット中央駅(バンスー中央駅)にターミナル駅の役割を引き継ぎました。いまは、近距離線と年数回の特別列車が運行されているということです。